人生初の大どんでん返しが起きた。
職業訓練終了後、求職活動中にハローワーク秋田の職業相談員の募集を見つけ、たまたま応募してみたところ採用されたのである。職業相談員とは、ハローワークに来る求職者に就業支援や職業訓練など、労働関係の多岐にわたる業務を引き受け、求職者の悩みに答える仕事である。
つまり、これまで相談員に相談する立場だった私が、ハローワークに採用されたことにより立場が逆転し、相談を受ける側に立ってしまったのである。このことは私にとって晴天の霹靂であり、人生の大どんでん返しであった。
当然のことながら、すぐには求職者の相談に対応できるわけはなく、それから職業相談員としての知識やロールプレイングを徹底的に学ぶ長い研修期間が待っていたのはご想像に難くない。そして、一定の訓練期間を経て、やっとハローワークの窓口に座ることができたのである。
私が相談員として務めた2年間、重点を置いた指導が3つある。
- 採用される履歴書・職務経歴書の書き方の指導
- 志望動機に基づいた面接の指導
- 仕事に対する自分の適性を理解してもらうための指導
この指導のおかげで秋田県内外の企業へ1年360人以上の求職者を就業させることができたのである。
また、このことは自分にとっても今後の転職活動の実力養成となったのである。