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【し~なチャン便り 第59話】戦場の秋田美人~番組アワード優秀賞いただきました!!

久しぶりのコラムになります。

ご報告です。

日本ケーブルテレビ連盟の第48回日本ケーブルテレビ大賞 番組アワードの贈賞式が9月8日、東京都港区のザ・グランドホールで行われ、秋田ケーブルテレビ制作のドキュメンタリー「戦場の秋田美人~戦地に赴いた芸者部隊と忘れられた「恤兵」(じゅっぺい)~」が優秀賞をいただきました。今後、全国のケーブルテレビネットワークで配信されるはずです。

https://www.catv-jcta.jp/p/award/2022/index.html

日本ケーブルテレビ連盟では、全国のケーブルテレビ事業者が独自に制作する優れた番組を顕彰し、地域住民のための映像情報文化のさらなる発展を目指して日本ケーブルテレビ大賞( 番組アワード)を開催しています。

映像作品として優れた番組を評価する「コンペティション部門」、地域密着のケーブルテレビならではの番組づくりを評価する「コミュニティ部門」、応募者の裾野拡大や制作者の育成を目的とした「新人賞部門」の 3 部門で審査が行われました。

今年の応募作品数は、コンペティション部門 69 作品、コミュニティ部門 77 作品、新人賞部門 42 作品の合計 188 作品です。

優秀賞をいただいた「戦場の秋田美人」。初放送の際、「し~なチャン」でも紹介させていただきました。

ストーリーを少しだけ…

日中戦争が長期化する中、秋田から中国戦線に投入された郷土部隊を慰問する目的で、川反芸者の一行8人が40日間の大遠征をした。彼女たちは「くれない部隊」と呼ばれた。

慰問団の活躍ぶりを、当時の秋田魁新報は「美人慰問団で評判」と報じた。一方、彼女たちは戦争というものの過酷な姿を目の当たりにしたのだった。

新聞が報じる美談、美しい郷土愛……その背後に軍部を中心とした「恤兵」という活動があった。恤兵とは『物品または金銭を寄贈して戦地の兵士を慰めること』(広辞苑より)。

国民は抑えきれない熱情から陸軍・海軍の恤兵部、恤兵係の窓口に金品を持って押しかけ、新聞は連日この美談を報じた。メディアの報道に刺激され、老いも若きも国民全体に恤兵の輪は広がっていった。

戦時動員には「上から」の動員と「下から」の動員があった。「上」は国家総動員法。そして「下」は民衆の自発的、主体的な戦争支援。恤兵とは、ピュアな国民の心を揺さぶる「同調圧力」を利用した戦時動員システムだった……

※※写真は「昭和14年、中国に旅立つ『くれない部隊』。秋田駅」。知人にカラー化していただいたものです※※

前作「アップルは届かず~日本最後の空襲・土崎港」が、過去日本の「戦争の終わり」を描いた、とすれば、今回の番組は「戦争の始まり」をテーマにしました。

秋田美人はそもそも「川反芸者」を呼称した言葉といわれます。

戦争の始まり、日中戦争が長期化する中で「郷土の兵士たちを勇気づけるため」派遣された川反芸者たち。彼女たちが戦場で見たもの、そして、取材の中で浮かび上がった「恤兵」…。

この恤兵という亡霊を蘇らせないために今、我々は何をすべきか?  「くれない部隊」とその時代背景を検証したい━それが私たちのテーマでした。

「恤兵」って不気味な言葉です。とくに「恤」。それが流行語のように使われた戦争の時代。二度とこの文字は見たくはありません。

あらためてですが、取材に協力いただいた方々、視聴者の皆様には感謝しかありません。本当にありがとうございました。次回作もご期待ください!!