10月31日は「ハロウィン」。キリスト教の聖なる日のひとつ「万聖節(11月1日)」の前夜祭、ということです。
「トリック・オア・トリート(お菓子をくれないといたずらするぞ)」。子供たちにとっては、自分たちの好きなコスチュームを身にまとい、「お菓子」をゲットできる最上の日ですね。
私が初めて「ハロウィン」を知ったのは、1982年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の「ET」を見てからです。昭和の時代、地元町内では毎夏、「仮装盆踊り」があって、これはこれで面白かったんですが、映画を見て「さすがアメリカ。こんな祭りがあるんだ…仮装のレベルも違うぞ」と思いましたね。
今回は秋田市の「仲小路ハロウィン」のお話です。
仲小路振興会では、毎年ハロウィンの時期に、仮装した子どもたちが練り歩くパレード(ハロウィンウォーク)を開催していましたが、昨年は新型コロナウイルスの影響で断念していました。
しかし、18回目に当たる今年、ハロウィン1週間前の10月23日、2年ぶりに「ウォーク」を再開。この日は感染対策として参加者に”ハロウィン仕様”オレンジ色ののマスクと手袋を配布。「気分が盛り上がる」「仮装にマッチする」など参加者には好評でした。
主催する仲小路振興会の副会長の三浦崇暢(たかのぶ)さん=不動産業経営=にお話を聞きました。
━昨年は中止でした。残念でしたね、ホントに。
「仲小路はハロウィン、のイメージがすっかり定着していただけに残念でした。人混みをつくることはできないので、昨年は例年通りのウォークはやむなく中止に。ただ、『ウォークは中止でも、そのほかに何かできることはあるはず』と、みんなで話し合いました。そして『写真deハロウィン』というカタチにしたんです」
写真deハロウィン━このイベントは、会員制交流サイト(SNS)を活用して仮装した子どもたちの写真を募集、ショーウインドーのある店舗に飾り付けていくというものです。
「魔女や吸血鬼などの衣装を着て、顔に絵を描くフェイスペイントを施した子供たちの写真をイラストと合成。それを特別にシールにプリントして飾り付けたんです。商店街のみんなが一つになった気がしました。今年は昨年の『写真deハロウィン』、そしてオレンジの手袋・マスクを配布しての『ウォーク』の2本立てです」
「木漏れ日とアートの街」。それが仲小路商店街のキャッチフレーズ。「街歩き」という言葉がしっくりくる商店街です。
「コロナ禍で外出が少なくなり、ネットで商品を買う方々が増えてきたのは確かです。ただ、私たちは店頭販売、つまりお客さんと実際に向き合って、気持ちを通わせながら商品の良さを伝えたい、と思うんです。今回のイベントを機に、また商店街が一つにまとまってきました。各店の絆をさらに固めて、この仲小路を盛り上げていきたい」
「トリック・オア・トリート」。子供たちが恥ずかし気に声を掛けると、商店街の方々が「ハッピーハロウィン」と笑顔で返してくれます。いいなぁ、この雰囲気。
うちの孫も「「カボチャのお化け(ジャック オー ランタン)」をかたどったオリジナルクッキーをゲット!!
「ハッピーハロウィン」でした。