株式会社ALL-A

【し~なチャン便り 第40話】10月7日 「あなたラボ」 やりたいこと、形に

まず冒頭の画像、ポスターをご覧ください。

「”あきた”ラボ」。「あきた」の「き」が訂正されて「あなた」になってますね。一目見て、これに引き付けられました。いったい、何だろう?って。

県は昨年度から、若い世代の地域活性化に向けた思い、活動アイデアの実現を後押しする「若者活躍プラットフォーム構築事業~あなたラボ」を実施しています。今年は2年目、ということです。

「あなたラボ」を運営するのは、人材コンサルティング会社・あきた総研(秋田市)。同社の須田紘彬社長は「自分のやりたいことを仲間とともに前向きに考え、意見交換できる場をつくることがラボの目的。自分と向き合って活動を始めることが『地域のため』ということにつながるのでは」と話します。

なるほど、それで「あきたラボ」じゃなく「”あなた”ラボ」なのか…

「あなたラボ」に参加している大学生3人、三森成華さん 、佐々木ひかりさん、 伊藤芽玖さんに「し~なチャン」スタジオに来ていただき、お話を伺いました。3人はいずれも秋田大1年生です。

3人は「あなたラボ」2期生ですが、話を聞いているうちに、先輩に当たる1期生に知人がいることが分かりました。なんと!  この「プラっと コラム」コーナーの”仲間”、シニア向けフリーペーパー「ももふく」編集長の豊島春香さんでした。

そうか、豊島さんは「あなたラボ」で「自分のやりたいこと」を見つけ、それをカタチにしていたんですね。

「地域のため」「秋田のため」…と声高に訴え、大上段に構えて突き進んでいく(少し大げさな言い方ですが…)のではなく、みんな”自然体”で自分のやりたいことに向かっている、そんな共通点があります。無理したら、続かないものね。

去る9月26日、秋田駅前・秋田拠点センター・アルヴェで開かれた「あなたラボ」交流会で、三森さんたち3人は「自分のやりたいこと」をテーマに、今後取り組む内容を発表しました。

かなりの無茶ぶりですが、生放送の番組でもう一度「1分プレゼンテーション」をやってもらいました。

かなり大変なことですよ、これは。でも、彼女たちはさわやかなスマイルで、まさに”自然体”でこなしてくれました。

ちょっと紹介しましょう。

三森さんのテーマは「ストレスフリーな自分になろう」。「ちょっとした悩みを共有できる掲示板をつくってみたい。コロナ禍ということもあって今、私自身も学校生活などにさまざまなモヤモヤを抱えています。でも、私以外に同じモヤモヤを抱える人はいるはず。お互いが悩みを共有し合い、アドバイスができる『掲示板』があれば、と思いました。デジタルか、それ以外の形なのか、具体的にはこれからですが、とにかく前向きな場がつくれたら、と思っています」

佐々木さんは「私は出身地の由利本荘市の駅前に”へばな(秋田弁で『じゃ、またね』)”と言える空間をつくりたい。駅前には『カダーレ』という公共施設がありますが、その空きスペースに、若い世代からシニアまで幅広い人たちが集い、語り合えるカフェができたら、と思います。そのほかにも、駅前通りには『空き家』がいっぱいある。地元出身でこの地域の現状を知る私がまず何かアクションを起こしたい。へば、またなと気軽に交流できる場をつくる。それが私のやりたいことです」

伊藤さんのテーマは「ごちそうさまを伝えたい」。「私の幸せは食べること。今、コロナの影響を受けて沈んでいる飲食店の方々をただ見ているのが悔しかった。今夏、祖父がソフトクリーム屋をオープンしました。それを手伝って感じたのは、お店を続けるモチベーションはお客さんからの『声援』です。『ソフトクリームが濃厚』『もう常連だよ』『近くにお店ができてうれしい』など…飲食店を利用したお客さんにインタビューして『励まし』のメッセージを集め、それをまとめて、頑張っている飲食店にプレゼントしたいんです」

みなさん、ぴったり1分間。すごいなぁ。「あなたラボ」ではそれぞれのプレゼンテーションに、ほかの参加者から前向きなメッセージが届けられます。それが「ギフトコメント」。

まず、自分が抱えるモヤモヤを見つめる。その中から「自分がやりたいこと」を考え、口にする。それぞれの思いが共有され、それを支える新しい仲間ができて、やりたいことが具体化していく━

そんな一人ひとり、「あなた」たちがたくさん集まって、いつかは「”あきた”ラボ」に…

今更何を、と言われるかもしれませんが…シニアも参加したいなぁ。まだまだ「やりたいこと」があるんです。

仲間に入れてくれませんか?