木の棒を投げて12本の木製のピン(スキットル)を倒し、その本数などで得た点数を競う北欧フィンランド発祥のスポーツ「モルック」。特別な設備や場所を必要とせずに手軽に取り組めるシンプルさが特徴で、年齢や性別、障がいの有無を問わず、誰もが一緒に楽しめるユニバーサルなスポーツとして人気を集めています。
モルックのルールはとてもシンプル。木製の棒(モルック)を投げて、数字の記された木製のピン(スキットル)を倒し、50点ぴったりになるまで得点を競うというものです。
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秋田市役所2階の「センタース多目的ホール」で、7月下旬に開かれた「ALL-Aモルック体験会」に、50代から80代のALL-A会員ら男女17人が参加しました。ほとんどがモルック初体験でしたが、和やかな雰囲気の中、熱心に取り組んでいました。
主催者担当者から簡単にルール説明があった後、早速実戦へ。3チームに分かれて試合開始です。初めは緊張して体が硬くなっていたように見えた参加者たちでしたが、しばらくするとモルックの”とりこ”に…。数メートル先のピンを狙って木の棒を投げるたび「うわー惜しい」「すごい、すごい」との声が飛び交っていました。
モルックの魅力は、「簡単なルールながら、狙うスキットルの本数や倒れ方によって予測できない展開が生まれること」。1本だけ倒れた場合はそのスキットルに記された数字が得点になり、2本以上倒れた場合は倒れた本数が得点になることから、頭をフル回転させながらプレーを楽しむことができます。ゲームを進めるにつれ、スキットルが広範囲に散らばっていき、狙って倒すのが難しくなってくることも、モルックの醍醐味だそうです。
「狙い通りにモルックが投げられないことが多く、予想外の展開が生まれるのが面白い」と60代の男性。
参加者たちは「最初はただの投げるゲームかとも思っていたけれど…いや~複雑ですね。プレーしてみると戦略が必要だと分かる」、「狙っていたスキットルが予想外の方向に倒れて、思わぬ得点が入ることもあって、ハラハラドキドキの連続だ」と口々に笑顔で語ってくれました。
「モルックは年齢や性別、障害の有無を問わず、誰もが楽しめるスポーツ。地域のコミュニティづくりにも役立つと思います」と主催したALL-A担当者。「まずは第一に健康増進。『楽しく身体を動かすことを目的にしています」としたうえで、「これまでALL-Aでは『単発の運動教室』のみの開催でしたが、モルック体験会の参加者たちから『予想以上に楽しかった、またやりたい』とのと声が数多く寄せられたことから、今後は『ALL-Aモルックサークル』として継続実施する予定です」と話していました。
健康になるために運動するのではなく、楽しくスポーツをしていたら気づいたら仲間ができて健康になっていた━まさにALL-Aのテーマでもある「意識しない健康づくり」に繋がりますね。
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もう一つ注目ニュース!!
モルックの全国大会が2024年11月9日(土)、10日(日)の日程で、秋田市雄和スカイドームを会場に開かれるそうです。
ALL-Aでは「全国大会も見据えて「ALL-Aモルックサークル」を月1、2回を目途に活動していきたい」としています。 「初めてトライしたニュースポーツで、いきなり全国大会出場!」。心躍りますねぇ~
皆さんも一緒にやってみませんか!
※次回の「モルック体験会」は2024年8月28日に開催予定。参加無料で、申し込みは同26日まで。申し込み、問い合わせは、株式会社ALLーA TEL:018-803-6430まで。
(参考)
【モルックのルール】(日本モルック協会のウェブサイトより)
▽2チーム以上で対戦。順番に木の棒「モルック」を下から投げ、3.5メートル先に並べた木製の1~12のピン「スキットル」を倒す
▽複数のスキットルが倒れた場合は「倒れた本数=点数」、1本だけ倒れた場合は「倒れたスキットルに書かれた数字=点数」となる
▽先に合計得点を50点ちょうどにすれば勝利。50点を超えた場合は25点に減点される
▽スキットルは倒れた地点に再び立てるので、ゲームが進むにつれて広がる
記事:ALL-Aサポーター・元魁新報記者:西村修