プラスチック製買い物袋(レジ袋)が有料化されて8カ月余り。
最初は面倒だなあ、と思っていた「マイバッグ」ですが、今では普通にカバンなどに入れて持ち歩くようになりました。でも、たまにマイバッグを忘れたまま、コンビニなどに入り、レジ袋をもらってしまうことも。そんなとき、ある種の罪悪感を感じてしまいます。「ああ、もしかしたら今、地球環境に悪い影響を与えたのかもしれない」…なんて。
レジ袋有料化に伴って、あらためて「エコ」について考える機会が増えてきました。 「エコ」とは一般的には生態学・自然環境を意味する「エコロジー(ecology)」の略語。「環境にやさしい」という意味でも使われるようになりました。
一方、経済を意味する「エコノミー(economy)」の「エコ」ともかかわりがありそうです。実際に、「マイバッグ」によってレジ袋分の代金が節約できた、わけですし。「エコライフ」という言葉に象徴されるように、私たちの暮らしは「環境と経済」と深く結びついている、ということなんでしょう。「俺、エコライフやってんだ」━なんてつぶやければカッコいいですよね。
今回のテーマは、前からちょっと気になっていた「あきエコどんどんプロジェクト」。ゲストは、このプロジェクトに取り組む「一般社団法人あきた地球環境会議」の川上由子(ゆうこ) さん、岩本承子 (しょうこ)さんのお二人でした。
(youtubeより)
さて、「あきエコどんどんプロジェクト」とは…
「エコバッグを使った買い物などエコ活動を通じてポイントをため、抽選で景品がもらえる、という仕組みです。スマホで専用アプリをダウンロードしていただくだけでどなたでも参加できます」(川上さん)
プロジェクトは、同会議が、秋田県と秋田市の委託を受けて2014年度からスタートさせました。地球温暖化対策につながる環境に優しい取り組み(エコアクション)を促す活動です。楽しみながら環境に配慮した生活を送ることで、二酸化炭素(CO2)排出量を削減するのが狙い、とのこと。
参加者は、エコバッグや公共交通機関の利用、電気・ガス使用量の削減、公共施設に出向いて家庭での冷暖房の使用を控えるなどのエコアクションをした場合、その取り組みによるCO2削減量に応じて2~30ポイントをゲット。スマホに入れたアプリに30ポイントたまると、1回抽選ができ、当たれば協力店で使える千円分の商品券や県産米、日本酒がもらえるんです。これは見逃せないですよね。
「ポイント対象となる活動は16種類。「レジ袋を使わない」が2ポイント、「環境イベントへの参加」で5ポイント、さらに「省エネ家電購入」は30ポイントなど。これだと一回で抽選可能です。そして面白いのは「宅配便の防止」。これで3ポイントがもらえるんです。なぜ?
「再配達してもらうと、それだけ宅配業者の方々が何度もトラックを動かすことになり、二酸化炭素が増えてしまいますよね。日常の暮らしのいろいろな場面で、エコアクションができるんです。アプリでポイントをためることを通じて、環境についても考えることになる。気軽に楽しみながら取り組んでいただければ」(岩本さん)
昔から「ポイント」というものに心惹かれます。環境にやさしい行動でポイントがたまり、商品もゲットできる。いいですね~、さっそくダウンロードしました。
アプリを開くと、ポイントの蓄積状況がチェックできるだけではなく、市内で開かれる環境イベントやフリーマーケットの情報も。忘れがちだった「ゴミ収集日」も教えてくれます。そして、別の画面では、エコ活動で獲得したポイント数と共に、削減された二酸化炭素の目安量も表示されます。これが「エコ魂」をくすぐるんだなあ。「おぉ、今日は〇〇(※単位はkg-CO2/kWh)ほど、二酸化炭素排出を削減した」なんて言ってみたり…。とにかく今は「エコアクション」にはまってます。
※「kg-CO2/kWh」(CO2排出係数)。電力会社が電力を作り出す際に、どのくらいの二酸化炭素を排出したかを知るための指標。排出した二酸化炭素量を、販売した電力量で割ることで算出できる(ちょっと難しいですが…)。